仕事で同僚から「あのファイルのパスをコピーして送って」と言われて、どうすればいいか迷ってしまった経験はありませんか。
パスのコピーとは、パソコンの中にあるデータがどこに保存されているか、その住所を文字にして相手に伝えるための便利な機能のことです。ただ、Windowsのパソコンを使っていると、右クリックのメニューに表示されないことや、なぜかうまくコピーできないことがあって困ってしまいますね。
この記事では、ファイルのパスが持つ本来の意味から、一瞬で操作が終わる便利なショートカットキーまでを分かりやすく解説していきます。コピーしたときに文字の前後につくダブルクォーテーションの消し方や、区切り文字がスラッシュに変わってしまう理由もあわせて紹介します。
複数のファイルを順番にまとめる裏技も載せていますので、この記事を読むだけで明日からのパソコン作業がぐっと快適になりますよ。
ぜひ最後まで読んで、便利なパスのコピーを使いこなしてみてください。
- パスがパソコンの中の住所であることが分かり、相手に場所を伝えるメリットが理解できます。
- Windows 11や10で、右クリックやショートカットキーを使って一瞬でパスをコピーする手順
- コピーした時に付いてしまう「”(ダブルクォーテーション)」を表示させずに取得する裏ワザ
- 自分のパソコン内だけでなく、共有フォルダの場所を同僚へ正しく伝える時の注意点
パスのコピーとは?データの場所を一瞬で伝える住所録

仕事でパソコンを使っているときに、同僚から「あのデータのパスを教えて」と言われて困ったことはありませんか。 パスとは、ひとことで言うとパソコンの中にあるデータの住所のことです。 普段私たちはフォルダを順番にクリックして中身を探していますが、パソコンの内部ではすべてのデータの場所を文字で管理しています。
この住所をコピーして相手に伝えるのが、パスのコピーという便利な機能です。 わざわざ「営業フォルダの中の、2026年というフォルダを開いて…」と説明する手間がなくなります。 住所を教えてもらった人は、その文字を貼り付けるだけで一瞬で目的の場所にたどり着けるので、お互いの作業がとても楽になります。

パスの仕組みを身近なものに例えて理解する
パスは、インターネットのURLと全く同じ役割を持っています。 例えば、以下のような文字列がパスの正体です。
C:\Users\Documents\企画書.xlsx
これは、左から右に向かってフォルダを開いていく道順を示しています。 一番最初の場所から、最後のファイル名までがすべて書かれた住所のことをフルパスと呼びます。
下の表に、パスが示している場所の意味をまとめました。
| パスの文字 | 意味している場所 |
| C:\ | パソコンの一番大元の場所 |
| Users\ | 使う人の情報が入った場所 |
| Documents\ | 書類を保存する専用の場所 |
| 企画書.xlsx | 目的のファイルの名前 |
このように、パスさえあればパソコンの中のどこに何があるかが誰でもすぐに分かるようになります。
Windowsでパスをコピーする3つの基本手順
Windowsのパソコンでパスをコピーする方法はいくつかあります。 最新のWindows 11と、ひとつ前のWindows 10では少しだけ画面の見た目が違いますが、基本的な流れは同じです。 どれも一度覚えてしまえば、次からは数秒でできるようになります。
まずは、それぞれの方法の特徴を整理しました。

それぞれの詳しい手順を見ていきましょう。
エクスプローラーのアドレスバーから取得する方法
フォルダを開いたときに、画面の一番上に表示されている細長い枠をアドレスバーと呼びます。 ここを使うと、そのフォルダまでの道順をきれいにコピーできます。 ファイル名を含まないパスを知りたい時にとても便利なやり方です。
- パスを知りたいデータが入っているフォルダを開きます。
- 画面の一番上にある、道順が書いてある細長い枠の白い部分をマウスで1クリックします。
- 今まで日本語で表示されていた部分が、英語と記号のパスに切り替わって青くなります。
- その青い文字の上で右クリックしてコピーを選ぶか、キーボードのCtrlキーとCを同時に押します。
これでコピーは完了です。あとはメールなどの文章に貼り付けるだけです。
右クリックメニュー(Windows 11/10対応)から取得する方法
特定のファイルの名前まで含めた住所をコピーしたい時は、そのファイルを直接右クリックするのが一番早いです。
- コピーしたいファイルにマウスを合わせて、右クリックをします。
- Windows 11の場合は、メニューの中にパスのコピーという項目があるのでそれをクリックします。
- もしメニューに表示されない時は、一番下のその他のオプションを表示を押すと出てきます。
- Windows 10の場合は、Shiftキーを押しながら右クリックをするとパスのコピーが表示されます。
最近のWindows 11では、右クリックした時にハサミやコピーのマークが並んでいる場所に、パスのコピーの専用ボタンが表示されることもあります。 メニューの文字だけでなく、アイコンの形もチェックしてみるとよりスムーズに見つけられます。
最新ショートカットキーで一瞬で終わらせる方法
マウスを動かしてメニューから選ぶのが面倒な時は、キーボードの操作だけで終わらせる裏技があります。 Windows 11の比較的新しいバージョンを使っている人なら、以下の操作だけで完了します。
- コピーしたいファイルをマウスで1回クリックして選びます。
- キーボードのCtrlキーとShiftキーを押しながら、Cのキーをポンと押します。
これだけでパスが記憶されます。画面に何も出ないので不安になるかもしれませんが、しっかりとコピーされています。 そのままメールやチャットの入力欄で、CtrlキーとVを押して貼り付けてみてください。

ダブルクォーテーションやスラッシュの疑問を解決
パスを貼り付けてみると、思っていたのと違う見た目になって戸惑うことがあります。 これはパソコンが正確に住所を読み取るための工夫なのですが、理由を知っておくと安心です。
コピーした文字に記号(”)がつく理由と消し方
右クリックでパスをコピーすると、文字の最初と最後に「”」という記号がつくことがあります。 これはダブルクォーテーションといって、ファイル名に空白がある時にパソコンが住所を間違えないようにするための目印です。
ただ、システムに入力する時にこの記号が邪魔になることもあります。 記号をつけずにコピーしたい時は、先ほど紹介したアドレスバーからコピーする方法を試してみてください。 アドレスバーから取得したパスには記号がつかないので、そのままきれいな状態で使えます。
パスの区切りが円マークとスラッシュで違うのはなぜか
日本のWindowsを使っていると、パスの区切りが「\(円マーク)」で表示されます。 でも、インターネットのシステムや海外のパソコンでは、これが「/(スラッシュ)」や「\(バックスラッシュ)」に変わることがあります。
これはパソコンの言葉のなまりのようなもので、どれも「ここから先は次のフォルダですよ」という同じ意味を持っています。 見た目が変わっても住所としての役割は果たせているので、そのまま使っても基本的には問題ありません。
【応用編】複数のファイルパスをまとめてリスト化する裏技
資料を整理している時に、フォルダの中にあるたくさんのファイル名をすべて書き出さなければならない時があります。 これをひとつずつコピーして貼り付けるのはとても時間がかかりますよね。 実は、複数のパスを一気にコピーする方法があります。
- フォルダの中で、パスを取りたいファイルをすべて選びます。
- Ctrlキーを押しながらAを押すと、そのフォルダの中身を全部選ぶことができます。
- その状態で、先ほどの右クリックの手順でパスのコピーをします。
これをExcelなどに貼り付けると、選んだすべてのファイルの住所が縦にずらっと並んで入力されます。 わざわざ手で名前を入力しなくて済むので、リスト作りが驚くほど早く終わります。

コピーしたパスを相手に送る時のマナーと注意点
パスのコピーはとても便利ですが、送る相手によっては注意が必要です。 せっかく送ったのに「開けないよ!」と言われてしまわないように、以下のポイントを確認しておきましょう。
自分のパソコンだけの住所は他の人には見えません
C:\Users\〜 から始まるパスは、あなたのパソコンの中だけに存在する特別な住所です。 これをそのまま他の人にメールで送っても、相手のパソコンにはそのデータがないので開くことができません。 自分の家の中にある宝物の場所を他人に教えても、他人がその場所に行けないのと同じです。
誰かにデータを見せたい時は、パスを送るのではなくデータそのものをメールに添付して送るようにしてください。
会社で共有している場所のパスを正しく伝える
会社の共有サーバーなど、みんなが見られる場所にデータを置いている場合は、パスを送るのが正解です。 ただ、人によって「Zドライブ」や「Sドライブ」など、場所の呼び方が違う設定になっていることがあります。
相手に確実に開いてもらうためには、\\(円マーク2つ)から始まる正式な住所を使うのが一番親切です。 これをUNCパスと呼び、これを使えば設定が違う同僚のパソコンでも一発でファイルが開けます。
まとめ:パスのコピーを使いこなして仕事のスピードを上げよう
パスのコピーは、パソコンの操作に慣れていない人ほど覚えてほしい便利なスキルです。 住所という考え方さえ分かってしまえば、あとは右クリックやショートカットキーで簡単に使いこなせます。
最後におさらいをしましょう。
- パスはデータの住所のこと
- 右クリックやアドレスバーから数秒でコピーできる
- 相手に送る時は、共有されている場所かどうかを確認する
この機能を使いこなせれば、フォルダを探す時間が減り、周りとのやり取りもスムーズになります。 ぜひ明日からのデスクワークに取り入れてみてください。
パスのコピーでよくある質問と解決策
パスのコピーを使い始めると、ちょっとした疑問や困りごとが出てくることがあります。 ここでは、多くの方が迷いやすいポイントをまとめてご紹介します。
- ダブルクォーテーションを最初から付けずにコピーしたいです
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ファイルを右クリックしてコピーすると、どうしても前後に記号がついてしまいます。
これを後から消すのが面倒なときは、フォルダの上にあるアドレスバーからコピーする方法を試してみてください。アドレスバーの中にある文字をコピーすれば、余計な記号が入らないきれいな住所だけを手に入れることができます。
- 円マークがバックスラッシュに変わってしまいますが大丈夫ですか
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コピーしたときは円マークだったのに、別の場所に貼り付けるとバックスラッシュという斜めの棒に変わることがあります。
これはパソコンの種類や使っているソフトによって見た目が変わっているだけで、住所としての意味は全く同じです。そのまま使ってもエラーにはならないので、安心してくださいね。
- パスを教えてあげたのに、相手がファイルを開けないと言います
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一番多い原因は、自分のパソコンの中だけにしかない場所(Cドライブから始まる住所)を教えてしまっていることです。
自分のパソコンの中のデータは、他の人のパソコンからは見ることができません。会社でみんなが見られる場所に保存されているか、もう一度確認してみてください。共有されている場所であれば、住所の最初が円マーク2つから始まっているはずです。
- Windows 11で右クリックしてもパスのコピーが出てきません
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新しいWindows 11では、メニューの中にあるアイコンが並んでいる場所をよく見てみてください。文字で書いていなくても、四角いシートが重なったような形のコピーアイコンがあるはずです。
もし見つからないときは、キーボードのShiftキーを押しながら右クリックをすれば、昔ながらのメニューの中に文字でパスのコピーが出てきます。
